勝手口を、あけるとフッとかおるのが、くちなしの花。
白もしろ、本当の白。かたい緑の蕾。 緑の蕾が解ける時の、白と緑のねじれた美しさ。 水仙だの、ホタルブクロだの、下のほう全部切っちゃって、 なにもなくしたら、げんきんなもので、花のつくこと、つくこと。 緑と白だけの色の、強さよ。 ホワッと大きく、香ってくどく、実になっては、色付けにと、 役にたちます。 餅つきのとき、大叔母が、ほうりこんでたような。 「くちなしの花」より、もうすこし、華やかな感じなんだけど。 雨にぬれて色鮮やかに、美しい夏の花。 |