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秋野菜を蒔くのは、九月の初めごろから。
大根、小松菜、ほうれん草、春菊、白菜、その他。 今年は大根だけ蒔いた。 上手にまけなくて、ひとところにかたまるので、間引いてやら なくてはならない。 すこしづつ、すこしづつ引いていって、最後に大きく太くする のを、残すのです。 この間引いた菜に塩をして、浅漬けにしたのは最高においしい。 なにか、命をたべているという感じさえする。 大きくなるにつれ、その感じは減っていく。 ライオンは獲物を倒したとき、なぜ腹から食うか? 草食動物のたべた、内臓の草をたべるからと、きいたことが あります。 塩味の濃い緑の小さい菜を口に運ぶとき、命とかんずるのは、 種からでたての食物の生命をたべているからでしょう。 3回に分けて、浅漬けにし、いためて味醂、醤油で煮転がし、 やっとおわった今日、「間引き菜もっていきー」という、 近所のおばちゃんの声に、ことわりきらず、また、一山。 剣客商売にでてくる菜飯にでも、いたしましょうね。 |
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