奈良の孫のところにいくと、必ず東大寺にいく。 二月は二月堂をみたので、今回は本殿を。 大仏さまに向かって左に、すごく急な木の階段のようなものがあり、 何に使うのかと疑問に思った。 図書館で前に見ていたが、あまりに厚いので、手にとらなかった この本ですが、表紙の大仏をみて、借りました。 主人公の国人が、大仏つくりのために都にのぼり、大仏を作る 苦難の物語です。 ぼろを着て、一椀の粥に飢えをしのぎ、舟に酔いながら、平城京まで つれていかれる。 あの広大な東大寺の参道。鹿と紅葉の道は、人足たちが、土を運び、 大木を運び、銅をとかし、作り上げた道のあとに出来た汗と涙の道 なのだ。 春日大社へのうっそうとした道もまた、国人のような、つれてこられ た、人々の力の結晶かもしれないのです。 大きな木は、山ほどあったでしょうが、伐るのも運ぶのも、大人数 で、大変な労苦と、危険のもとに、なしとげられた偉業です。 大きければ、大きいほどその成り立ちの苦労がおもわれ、有難さと どうやってなりたったのかを、しりたいおばばです。 木の階段は、落慶式に、でてくるようです。 |
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