先日載せました「狐釣り」の1巻目です。信太郎が許嫁を捨て、 勘当されたいきさつから、かかれています。 とてもとても面白いのに、座席から立ち上がるとき、すべったのか、 いねむりしたのか、かえったらありませんでした! 執着がないといったら、本と、財布に失礼です。 至福の思いで、本屋で受け取った、本の重みなのに。 年のせいにして、2巻目にとりかかります。 幸田 文さんの、「あとみよそわか」おもいだします。 次の動作に移る前、そう唱えて、遺漏がないか、確認すると いうことでしたでしょうか。 |
||
なんだか「京極堂の夏」状態です。 数年前、厚くて読みにくい、箱枕(江戸時代か!)本を、「読みたい」という姪にすべて送っってしまい。 もう一度読みたいんだけど、あの厚さを思うと、まことに買いにくかった。 ところが、先日。 ・伊国屋(渋谷)で、分冊になった文庫本を発見。 これまでの経験から、このひとも、何度も読みそうなので、喜んでます。 「大極宮」(大沢在昌・京極・宮部みゆき)のブログを朝日新聞で知り、ますます楽しみがふえました。 このブログおもしろし!
【2006/08/09 13:50】| URL | な・ #-[ 編集] |
夏彦
実は、箱枕あるんだ。 骨董やの、いいお客さんだったからね。だからではないが、 夏彦氏の、よさがわかるには、時間がかかりそうです。 哂うーは、よみました。「大極宮」訪問しました。
【2006/08/09 20:06】| URL | mitokomon #-[ 編集] |
独断と偏見ですが。 「伊右衛門」の江戸は、明治の御世になって振り返った、うつくしい郷愁のなかにある、黙阿弥の江戸、ではなく。 今風に言えば。 貧乏・多重債務・離婚・ひきこもり・うつ病・更年期・自意識過剰・逆噴射・・・・まるで、テレビのワイドショーのような。 さまざまな悩みをかかえた人間たちが、今、生きて、呼吸している、鶴屋南北の、生世話(江戸時代の現代劇)の、江戸なので。 桐野夏生を読むように読むと、わかりやすいのかもしれません。 古風なひとだし、男だし、やさしいので。、登場人物たちは、一見そう、とは思えなくても、いろんなかたちで、救われている。 「通りもの」という言葉が、新鮮でした。
【2006/08/10 14:32】| URL | な・ #-[ 編集] |
再び夏彦
少し努力して、夏の宿題にしましょう。 やさしいのばかり、よんでも、だめだし。 八十助の解説にでた、恐ろしい場面ばかりが、先に浮かぶー ありがとう!(って。本屋でもないのに。) それが。 近頃、歌舞伎の「お岩さま」は、勘九郎ちゃんの、一手引き受け状態ですが。・・・じつに。ちっとも怖くない。 かてて、加えて、肝心なところで、お客がゲラゲラ笑う。 キャー!を聞きたくて、客席に鬼火を出したり、弟子が幽霊になって、お客のそばに出たり、最後はお化け屋敷状態になるんだけど。 なんだか本末転倒の感。 伊右衛門が出て行って、舞台にたったひとり残ったお岩さまの、 「常から邪険な伊右衛門どの・・・」 ボソボソとつぶやくような低い声のせりふがはじまると。 ひろい歌舞伎座の場内が、お岩さまの切ない心持でいっぱいになり。 お客は、魅入られたように息を殺し、固唾をのんでシーンと鎮まりかえる。 怖くてたまらないんだけど、哀れがにじんで、いいようもなくうつくしい。 こんな、きわめつけのお岩さま、昔、観ました。
【2006/08/11 11:01】| URL | な・ #-[ 編集] |
いい舞台
みてると、いつまでもかみしめられるから、財産ですね。 ただ怖い出し物と、おもっていたけど、昨日かいてもらったように、 ワイドショー的要素てんこもりなんだ! でも、やっぱ、連獅子みたく髪をやって、みかえるなんざ、 怖い怖い。 ごめんなさい。 |
|
| ホーム |
|